2012.03.30 Friday
お賽銭コンサート
月の最終週の金曜日は築地本願寺に「パイプオルガンランチタイムコンサート」を聴きに行く日なのです。
パイプオルガンだけだとちょっと物足りないですが、今日はチェロが共演ということでミーティングも早々に終え会社から同僚とすたこらさっさと出かけました。
以前、パイプオルガンとサックスというのを聴きにいった時、昼休み時間いっぱいになってしまった&サックスの方は退場し、パイプオルガンだけになったので、さささと出ようと思った瞬間に「トッカータとフーガ」が始まり動けなくなってしまった経験があります。オルガニストも『させるか!』と慌てて演奏を始めたように覚えています。私と同じように固まっていた人が何人かいました。
ま、今日は出口に近いところへ座りましょう。
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3月30日(金)12:20〜(約30分間)
築地本願寺にて
入場無料 どなたでもご自由にご参加できます
チェロ:小峯晋
オルガン:柳澤文子
*J.S.バッハ:アリオーソ
J. S. Bach : Arioso
*作曲/大中寅二 作詞/井上賢順:仏教讃歌「花祭りの歌」
*C. サン=サーンス:白鳥
C. Saint-Saëns : Le Cygne
*J.K.ケルル:カッコウによるカプリッチョ
J. K. Kerll : Capriccio Sopra il Cucu
*G.フォーレ:エレジー
G. Fauré : Elegie
*R. シューマン:子供の情景より「トロイメライ」
R. Schumann: "Träumerei" aus Kinderszenen
*P. カザルス:鳥の歌
P. Casals : The Song of Bird
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本願寺がなにやら修理中だったのは残念です。そして、基本的にお寺なので奏者が一番後ろにいてみんなの席の向きは御本尊向きなのです。奏者の近くに座っても奏者はモニター越しに見る事になります。奏者も御本尊向きですからいたしかたありません。
きびきびとしたチェロ奏者の動きは音符一つ一つの輪郭とリンクしておりそれはそれはすばらしいものでした。
「カッコウ」はパイプオルガンと笛のようなもので演奏。会場からもくすくすと笑い声が聞こえ朗らかな様子でした。
「トロイメライ」は以前ラジオで解説をききましたが「子供の情景」といっても目の前にいる子供を見た様子ではなく、自身が子供だったころを回想している様子なのだそうです。確かに転調したあたりなんて初老のおじいさんが日向に座って回想していて、もとに戻ったところは諦観を経て穏やかな景色が広がります。チェロやファゴットはおじいさんの気持ちを表現するのにぴったりすぎて恐いです。
最後の「鳥の歌」は小峯さんのとっておきの曲なのではないでしょうか。かなりその前の曲とは様子が違っていました。多く演奏されているのだと思います。
しかし誰でも入れるコンサートですから、お年寄りが寝てても赤ちゃんが泣いていてもいいんです。特異なのは静かななかで「ちゃりーん☆」とお賽銭やら募金やらをいれる音が絶え間なく途中で吹き出してしまいました。
コンサート後は裏のオリミネベーカーズでたんまり買ってきました。土曜日の朝食用。
こぶりながらどれもこれも美味しいのです。
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